22歳で起業して計500冊の本を読んでわかった成功に欠かせないビジネス書5選

2018.12.12

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中澤 寛

毎年数多くのビジネス書が発行され、三者三様に「起業の成功のための法則」が書き並べられています。

どの本にも善し悪しがありますが、その中でも22歳で就職もしないで独立を決意しがむしゃらに走り、600冊以上の本を読んで必死に「成功するためには」を探し求め続けた中で、起業する方に絶対に読んでほしい本を5冊ご紹介したいと思います。

この5冊は、技術的な側面は細かく記載されていませんが、起業家として最も重要な考え方の根本を学べることができ、どの場面においても活用できる考え方なので、今後起業する方は是非5冊とも読んでください。

起業家としてのリーダー像が鮮明に書き綴られた本「海賊とよばれた男」

内容は出光興産の創業者・出光佐三氏をモデルに作られたノンフィクション・ノベルで、第二次世界大戦の敗戦から借金だけ残った佐三氏の生き様が書かれています。

僕がこの本を推薦する理由は、起業家として最も大切なリーダーとしての立ち振る舞い方、考え方の根底を疑似体験できるからです。

起業して経営者になるということは、自分の意思決定によって従業員の人生を預かるということであり、大きな責任を背負うことになります。

1つの意思決定で路頭に迷わすことにもなる狂気の世界の中で、誰よりも率先して行動し、誰よりも懸命に働き、常に自分よりも仲間のことを考えるリーダーとしての姿勢を学ぶことができます。

もし国岡商店がつぶれるようなことがあれば、ぼくは店員たちとともに乞食をする。

たしかに国岡商店の事業はすべてなくなった。残っているのは借金ばかりだ。
しかしわが社には、何よりも素晴らしい財産が残っている。一千名にものぼる店員たちだ。
彼らこそ、国岡商店の最高の資材であり財産である。
国岡商店の社是である「人間尊重」の精神が今こそ発揮される時ではないか。

参照元:海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

精神論が多いですが、起業家として最も重要なのは志であり熱量であり、その事業に対して真剣な思いが多くの人を巻き込み組織として大きくなっていきます。

起業するとはどういうことか、リーダーとはどう振る舞うべきかを学べる本なので、最初にオススメさせて頂きました。

経営の神様・松下幸之助の師匠の言霊が綴られた本「君に成功を贈る」

“中村天風”という名前は聞いたことがない人も多いと思いますが、あの経営の神様と呼ばれる松下幸之助の師匠であるといえばいかに素晴らしい人間か理解できると思います。

軍事探偵として死と隣り合わせの戦場を駆け抜け、死の病を治療すべく世界各国を巡りで出会ったヨガを日本に普及させ、日本に帰国後は大日本製粉(現:日清製粉)の役員として働いた波乱万丈の人生を送る実業家・思想家です。

その後、自身の「人生の成功哲学」を普及させるために「天風会」を創設し、その門下生の1人が松下幸之助氏ということです。

天風会の門下生となった経営者は数多く存在し、京セラの創業者・稲盛和夫氏もまた「心の師」として中村天風氏を仰ぎます。

本の内容としては中村天風氏の講演の内容をまとめたもので、成功するための教えが語り口調で書かれた本となっています。

いついかなる時といえど、心の尊さと強さと正しさと清らかさを失っちゃいけないのであります。

一番先に必要なことは、「他人に好かれる人間にならなければいけない」ということであります。なんでもないことのようですが、これが、もう人生の一番の根本基礎なんであります。

途中でやめず、幾度かしくじりを繰り返していても、努力すること。そうしていれば必ずうまくいくんですから。

引用:「君に成功を贈る」

今の自分は過去の考え方から生まれた行動の成果物であり、結果を大きく変えるには考え方を変えて行動を変えるしかありません。

起業して全ての意思決定を自分で下さなければならないからこそ意思決定の礎となる”考え方”を学ぶ必要があり、その考え方を学ぶことができるのが「君に成功を贈る」になります。

500名以上の成功者の成功の秘訣を体系化した「思考は現実化する」

本田圭佑もイチローも幼いころから自分の海外のチームで活躍することをイメージ(思考)し現実のものとしていることが話題になりますが、同様に願望と目標を徹底的に思考して潜在意識に叩き込むことで実現化させることができるという内容です。

著者のナポレオンヒル氏はフランスの実業家であるアンドリュー・カーネギー氏から「万人が活用できるよう成功の秘訣を体系化してほしい」という要請を受け、カーネギー氏のつてで500人以上の成功者に協力を貰いながら制作された本で、世界で1億部を超える部数が販売されているほど、世界的に注目を集める本です。

成功するには、成功するまで決して諦めないことだ

もし貴方が忍耐力に欠けていると思うなら、その原因はあなたの望みにある。もっとあなたの望みの炎を燃え上がらせて、大きなものとすることにより、忍耐力もそれに比例して強くなるものだ

あらゆる成功へのスタート地点は『願望』だ。このことを常に心に留めておきなさい

日々の意思決定において、自分の意思決定が正しいどうか再確認させてくれる本です。

お金についてのバイブル「金持ち父さん貧乏父さん」

僕自身が独立するときに読んだ本で、収入の本質的部分と、自分がどこを目指すかを認識できた点で、起業する上で重要な考え方だと思っています。

内容としては、2人の全く正反対のお父さんがそれぞれの価値観でアドバイスをしてくれ、一方のお父さんは死ぬまで一生働き、もう一方のお父さんはハワイで悠々自適に生活できた違いについて述べたもので、キャッシュフロー、貸借対照表、資産・負債の考え方などを教えてくれた本です。

「金持ち父さん貧乏父さん」の内容は実際にアメリカの実業家・投資家であるロバート・キヨサキ氏の子どもの頃の実体験となっており、悠々自適なお父さんのアドバイスに従って行動した結果、お金持ちになったというお話です。

金持ちはお金のためには働かない。

険しい道をとる人が、結局は楽な人生を送る。
反対に楽な道をとる人はたいていの場合、困難な人生を送る。

お金の本質に触れることができるので、起業する方にはオススメの1冊です。

「7つの習慣」

著者のスティーブン・R・コヴィー氏は世界で最も影響力を持つ経営コンサルタントと言われており、「7つの習慣」も世界で3,000万部以上が販売される超ベストセラーとなっています。

ちなみに、7つの習慣とは下記の7項目です。

  1. 第1の習慣;主体的である
  2. 第2の習慣:終わりを思い描くことから始める
  3. 第3の習慣:最優先事項を優先する
  4. 第4の習慣:Win-Winを考える
  5. 第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
  6. 第6の習慣:シナジーを創り出す
  7. 第7の習慣:刃を研ぐ

この7つを実践することこそが成功に近づく最も確実な方法ということです。

まとめ

大学を卒業してすぐに独立し、社会人経験もない中で右も左もわからない中で自分の方向性を確かめる上でも毎月5冊の読書を行い、学生時代に読んだ300を合わせて累計500冊読んだ中で、自分自身が心を打たれ、成果につながったと感じた5冊でした。

これから起業する方には是非読んでほしい本なので、立ち読みでもいいので一度読んでみてはいかがでしょうか。

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