鏡の法則とは?たった4年で弱小チームが最強チームへと変貌した経験から学んだ「自責思考」

2018.06.11

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中澤 寛

経営の神様・京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が推薦する2009年に発売された「鏡の法則」という本についてまとめました。

スピリチュアルな業界で頻繁に使われるため、鏡の法則という言葉を聞いただけで嫌悪感を示す人もいますが、鏡の法則自体は世の中の本質を突いた素晴らしい考え方です。

実際に、稲盛氏が推薦するんだから折り紙付きです。

そんな鏡の法則についてまとめ、自分自身が経験した「最下位リーグからたった4年で最上位リーグへ」という経験をお伝えしたいと思います。

鏡の法則とは

鏡に映る男性

「身の回りで起こる問題は、全て自分自身を写している」というものです。

例えば、下記のような問題が起きている場合、鏡の法則的な考えは次のようになります。

身の回りの問題 鏡の法則的思考
いつも時間に遅れる人がいる 自分が時間を守らない
お金を貸して、返ってこない 自分がお金を借りて、返していない
彼女に浮気をされる 自分自身が浮気をしている

上記のように、自分の周りで起きている問題は、実は自分自身もやってしまっている問題だということです。

自分自身を直す事で、周りの問題も解決する

例えば、鏡に髪の毛が乱れている自分が写っているとします。

鏡の奥の自分の髪の毛を直すにはどうしたらいいか、それは自分の髪の毛を整える事です。

当たり前のことですが、実は多くの人は鏡の自分、つまり身の回りで起きている問題を直接解決しようとするのです。

遅刻してくる人を注意したり、お金を返さない人を責めたり、浮気を追求したりといった具合です。

そうではなく、まずは自分自身を直す事で、身の回りが解決する、というのが鏡の法則で最も重要な考えです。

経営の神様・京セラ名誉会長の稲盛和夫氏推薦本・鏡の法則

鏡の法則が提唱されたのは、2006年に出版された「鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール」という本です。

この本の内容は実話を元にされたもので、内容は下記の通りです。

  • 主人公は母親で、子どもがいじめに遭っている
  • その悩みを解決する「経営コンサルタント」と出会う
  • いじめの原因を「母親が感謝すべき人に感謝せず、誰かを責めているから」と言及
  • 実際に、母親は実の親に対してひどい言葉を使っていたことに気づく
  • 経営コンサルタントの指示通り、親に感謝を述べ、今までのことを謝罪した
  • すると、息子もいじめられなくなった

つまり、息子のいじめは自分自身の親への態度が原因であり、親への態度を改めることで息子のいじめが解決したという内容です。

わかりやすいハッピーエンドの話であり、かつ経営の神様と言わしめる京セラ名誉会長・稲盛和夫氏も推薦文を送られたほどの本なのです。

「人生とは自分の心を映し出す“鏡”である、 というこのメッセージは、多くの人を勇気づけるだろう」

京セラ名誉会長・稲盛和夫

引用:鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール

非常に高評価を得たせいもあってか、今では本そのものよりも 「鏡の法則」の考え方が多くの人に認知されたという状況です。

「鏡の法則」の著者・野口嘉則氏とは

人間関係を専門とした心理学の手法を用いたコーチングの第一人者です。

カップルコーチング、ファミリーコーチングといった人間関係のコーチングを専門としており、作家としても精力的に活動している方です。

野口嘉則氏が書いた著書は下記の通りです。

  • 「完全版 鏡の法則」/ 2017.1.10
  • 「「これでいい」と心から思える生き方」/ 2013.10.31
  • 「人生は「引き算」で輝く 本当の自分に目覚める話」/ 2012.2.23
  • 「3つの真実」/ 2011.1.17
  • 「僕を支えた母の言葉」/ 2010.12.15
  • 「The Mirror Rule 『鏡の法則』を英語で読む」/ 2009.6.25
  • 「いつだって、うまくいく! ~『鏡の法則』と『心眼力』の秘密~ (DVDブック) 」/ 2009.4.20
  • 「心眼力」/ 2008.11.13
  • 「3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”」/ 2008.5.13
  • 「コミック 鏡の法則 +幸せを引き寄せる18のメッセージ」/ 2007.7.10
  • 「鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール」/ 2006.5.10
  • 「幸せ成功力を日増しに高めるEQノート」/ 2006.1.26

もっと詳しく知りたい方は、 野口氏の公式ホームページFacebookページからご確認ください。

自己啓発のセミナー・ネットワークビジネス・宗教で頻繁に用いられる

鏡の法則に悪いイメージを持っている方の大半が「怪しいから」というものです。

鏡の法則自体は素晴らしい内容ですが、自己啓発のセミナーやネットワークビジネス、宗教で頻繁に用いられるので、悪いイメージを持っている方が多いのも事実です。

金持ち父さん、貧乏父さん」という本は素晴らしいのに、「あれはネットワークビジネスの勧誘で使われる本だ」みたいな風評被害です。

鏡の法則自体は世の中の本質をついた素晴らしい考え方なので、ご安心ください。

鏡の法則を知る上で欠かせない2つの原理原則

鏡の法則と似たような法則が「必然の法則」と「引き寄せの法則」です。

1つずつ説明していきます。

必然の法則

「あらゆる事象は全て必然である」という意味を持つ法則であり、「鏡の法則」の本では次のように説明されています。

「じつは、人生で起こるどんな問題も、何か大切なことを気づかせてくれるために起こるんです。つまり、偶然起こるのではなく起こるべくして起こるんです。ということは、自分に解決できない問題は決して起こらないのです。」

引用:鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール

必然の法則も鏡の法則と同様に、自分自身をただすことで、全て解決するということです。

引き寄せの法則

「意識が結果を呼び込む」という考えが引き寄せの法則であり、こちらも鏡の法則と同様自分自身の気の持ちようによって結果を手繰り寄せるという考え方です。

引き寄せの法則も、鏡の法則と同様に自己啓発セミナーなどで頻繁に用いられるため悪いイメージを持っている人もいますが、実はことわざでも同様の意味を持つものが数多く存在します。

引き寄せの法則と意味が似ていることわざ

  • 類は友を呼ぶ
  • 人を呪わば穴二つ
  • 噂をすれば影がさす
  • 泣きっ面に蜂
  • 笑う門には福来たる

上記は、全て引き寄せの法則と意味が似ていることわざで、実は引き寄せの法則は世の中の本質をついていることなのです。

引き寄せの法則について詳しく知りたい方は、引き寄せの法則について書かれた本の中で最も有名な「ザ・シークレットという本を読んでみてください。

鏡の法則を解決する心理学用語「ゆるし」とは

「鏡の法則」に書かれている問題解決の一歩目が「ゆるし」です。つまり、相手を許すことです。

自分を正すことももちろん必要ですが、まずは相手を許すことが前向きな姿勢になることが重要なのです。

具体的には、下記8つのステップを踏みます。

  • 相手との間に境界線を引く
  • 自分の感情を吐き出す
  • 相手の許せない行動の原因を探る
  • 相手に感謝できることを書き出す
  • 相手に対して「ありがとうございます」と繰り返し唱える
  • 相手に謝りたいことを書き出す
  • 許せなかった反省を書き出す
  • 「ゆるしました」と宣言する

これ以上はネタバレになってしまうので、詳しくは完全版 鏡の法則をご確認ください。

鏡の法則の実例

大学のラクロスの写真

「鏡の法則」では40代女性の子育ての例が書かれていますが、ここでは私自身の経験から鏡の法則の有用性についてお伝えします。

自分の圧倒的変化が生んだ、10年ぶりの1部リーグ復帰の経験

大学ではラクロスというスポーツに取り組み、下記成績を収めました。

  • 3部リーグベスト10(2年生)
  • 2部リーグベスト10(3年生)
  • 2部リーグベスト10(4年生)
  • U22世代別日本代表(4年生)
  • 1部昇格(4年生)

自分で言うのもアレですが、圧倒的な成績を残したと自負しています。

上記の中で、鏡の法則を実感したのが「1部昇格」を果たした時です。

ラクロスはチーム戦なので、当然チーム力が問われるのですが、僕がやったことはシンプルで誰よりも練習したです。

入部時のチーム状況は最悪でした。

  • 3部リーグ(最も下のリーグ)
  • 遅刻・欠席は当たり前
  • 部員数は25人程度
  • 未公認部会(部活としては認識されていない)
  • 代表選手0人

上記の状況で、僕はチームのことは気にせずとにかく練習量をこなしました。

具体的には下記の練習をこなしました。

  • 1年時は授業以外は壁当て(結果、当時の彼女には愛想つかれてフラれました。)
  • 部活でグラウンドが使える日は絶対に授業を入れない(単位をよく落としました)
  • 夜は家の近くの光がある駐車場で壁当て(管理人に怒られました)

もちろん、練習した目的は自分が上手くなりたいからであり、チームを変えたいという目的はこれっぽっちもありませんでした。

しかし、結果的にチーム全体で自主練習をする雰囲気が出来上がり、チーム力が向上し、個人の結果だけでなくチームの結果もついてきました。

そして、卒業する頃には、下記のような状況になっていました。

  • 1部リーグ(最も上のリーグ)
  • 遅刻・欠席なし
  • 部員数は65人程度
  • 部活
  • 代表選手2人(自分も含め)

組織を動かそうとするのではなく、自分が圧倒的に変化することで、周りが自然と変わっていくという体験をしました。

鏡の法則恐るべし、という感じです。

鏡の法則まとめ

鏡の法則をまとめると、次のようになります。

  • 身の回りで起きていることは、全て自分自身の行動の表れ
  • 周りの問題を解決するには、まず自分自身が変わる

上記をまとめると、常に自責思考で考え、自分を変化させろということです。

鏡の法則は世の中の本質をついている言葉なので、是非皆さんも鏡の法則に則って物事を解決してみてください。

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