JALが遅延して終電がなくなった際に最大5,000円の補償を受ける方法
2024.04.15
せっかくの旅行、できるだけ長くいたいと思い、帰りの便を終電ギリギリに間に合うように予約したが、なんとJALの飛行機が2時間の遅延して、結局終電に間に合わず。
家に帰れずに羽田空港に閉じ込められ、思いついたのが「飛行機の遅延で終電がなくなったのであれば補償があるのでは?」という悪い知恵。
ものは試しで近くのスタッフに確認すると、なんと5,000円までなら補償が受けられることが判明しました。
そこで、JALの飛行機が遅延し、到着が大幅に遅れたことで終電に乗れなかった方のために、実際に僕が体験した遅延して補償を請求するまでの流れをお伝えしたいと思います。
乗り物は原則「目的の到着」が達成されれば一切の補償なし
まず世の中の大原則として、飛行機や電車、夜行バスはどんなに遅延しても「目的地への到着」が達成されれば補償する義務はありません。規約に書いてあります。
ただ、【人道的な理由】があれば補償されるケースがあり、今回のように飛行機が遅延して「終電がなくなる」というのは人道的な理由に該当するそうです。
そのため、お昼の12時到着予定が20時に到着し、何か予約をしていても【人道的な理由】に該当しないため、原則補償はないとのことです。
遅延によって終電がなくなった場合の2つの補償パターン
飛行機の遅延により終電がなくなった場合、遅延の理由によって補償金額が変わります。
不可抗力:5,000円
JALが原因:15,000円
今回、僕の場合は風が強すぎて出発が遅れたのが原因のため、”不可抗力”に該当して5,000円の補償となりました。
整備不良などは航空会社の原因に該当するため、15,000円補償されます。
遅延によって終電がなくなった場合の補償範囲
飛行機の遅延で終電がなくなった場合、対象となる補償範囲は「宿泊費」と「交通費」のみとなります。
書類にも明記されていたので、「食費」は請求できません。
補償を請求するまでの手続きの流れ
それでは実際に僕が体験した、遅延によって終電がなくなった場合の補償を請求したするまでの流れをお伝えします。
- 飛行機から降りたら近くのスタッフに「交通費請求書」という書類をもらう
- 交通費あるいは宿泊費の「領収書」を保管する
- JALへ「交通費請求書」と「領収書」を郵送する
- 指定した口座に振り込まれる
飛行機から降りたら近くのスタッフに「交通費請求書」という書類をもらう
飛行機を降りたら必ず近くにJALのスタッフがいるので、「交通費請求書」という書類を貰いましょう。
ただし、この書類は「遅延した方、配布してますよー!」と呼びかけが行われているわけではなく、スタッフに声をかけないともらうことができません。
「交通費請求書」がないと補償が受けられないので、必ずもらいましょう。
もし現地で貰いそびれると、インターネット上では配布は行なっていないので、JALに問い合わせて郵送してもらうようにしましょう。
今回僕が「交通費請求書」に関して電話でやり取りをしたのが「JALスカイ 総務部」というところで、電話番号が【03-5756-3322】になります。
書類を貰いそびれた方は【03-5756-3322】に電話し、書類を自宅に郵送してもらいましょう。
交通費あるいは宿泊費の「領収書」を保管する
「交通費請求書」に添付する書類として、実際に使用した「交通費」や「宿泊費」も必要になります。
僕の場合、5,000円の補償では自分の家まで帰ることが出来なかったので、途中の品川まで行きましたが、それでも補償されました。
JALへ「交通費請求書」と「領収書」を郵送する
「交通費請求書」と「領収書」が揃ったら、すぐに封筒に入れて書類を送付しましょう。
「交通費請求書」の提出期限は、遅延した飛行機の出発日から10日以内と定められているので、できる限り早く送ってしまいましょう。
指定した口座に振り込まれる
「交通費請求書」と「領収書」を郵送してから指定した口座に補償が振り込まれるまでの期間ですが、僕の実体験ベースでは、9月20日に郵送し、10月11日に振り込まれました。
振込までの目安として1ヶ月以内と記載されていたので、どんなに遅くても1ヶ月以内には振り込まれると思います。
ANAも同様の補償
航空会社は大きく分けて「レガシーキャリア」と「LCC(ローコストキャリア)」がありますが、JALと同じレガシーキャリアのANAは同様の補償があります。
LCCは残念ながら補償はありません。
先ずは試しに聞いてみる
僕が遅延した際も、ほとんどの人は「交通費請求書」を受け取っておらず、そのままタクシーに乗っていました。
ほとんどの方が知らない制度で、JALのスタッフもわざわざ声をかけることもないので、損をしてる人は多いんじゃないかなと思います。
飛行機を使う機会は頻繁にないため、実は知らないサービス等は結構あります。
そのため、気になったことはダメもとでスタッフに相談するのが一番です。
実際に、ちょっとした遅延でクレームをした方がして、その方は粘って交渉したところタクシーチケットをもらったそうです。
問題が発生したら、ダメもとで聞く、ということを心がけましょう。