【新社会人に贈る言葉】人口ボーナス期真っ只中のフィリンピンで感じた新社会人の戦うべき競争相手の現状
2018.04.16
今回、旅行兼ちょっとした仕事でフィリピンのマニラへ行ってきました。
僕自身1ヶ月に1回は国内海外問わず旅行に行くのですが、行く際はできる限り現地の人の声を聞くようにしています。
現地の人の声で、世界の現状を体感するためです。
そんな僕が、今回マニラに行って感じた“今後の日本人の労働者としての危機感”について思うままに書きます。
これから日本人の競争相手は世界各国の同世代
日本は戦後、破竹の勢いで成長し、1955年から1973年の18年間は年平均10%以上もの成長を続けてきました。
日本のGDP (単位:10億円) |
成長率 | |
---|---|---|
1955年 | 8,338.0 | – |
1960年 | 15,949.4 | 91.28% |
1965年 | 32,742.2 | 205.28% |
1970年 | 73,068.5 | 223.16% |
その後も成長を続けた、東南アジアでは圧倒的なGDPを誇り、当然技術力も他を寄せ付けませんでした。
しかし、今はどうでしょうか。
- 食品
- 電化製品
- 服
- 生活用品
- 化粧品・美容品
あらゆるところで、メイドインジャパンが消えています。
これが意味するところは、同等の技術力で格安の人件費コストが世界各国にはある、ということです。
GDPの成長率を見ても、現在は先進国ですが、あと50年後には多くの国に抜かれるのではないかなと思います。
(単位:USD) | 2007年 | 2012年 | 2017年 |
---|---|---|---|
日本 | 4.151兆 | 6.203兆 | 4.939兆 |
フィリピン | 1494億 | 2501億 | 3049億 |
中国 | 3.552兆 | 8.561兆 | 11.2兆 |
タイ | 2629億 | 3976億 | 4068億 |
シンガポール | 1800億 | 2892億 | 2970億 |
上記の数字は5年毎に切り抜いたGDPの数字なので、一概に国の状況を推し量ることはできないが、日本の成長が著しく低下していることはわかると思います。
2012年から2017年の5年間に関しては、著しく低下していることがわかると思います。
これが私たちが乗っている大船・日本という国の現状です。
労働者として見た日本の位置づけ
環境が整い、教育水準・技術水準も現在の日本は経済成長国と変わらない中で、日本人という労働者の位置づけをしっかり把握しておきましょう。
世界で最も影響力のある英語がしゃべれない
世界で最も影響力のある言語は英語と言われています。
そして、世界的な語学学校「EF Education First」が72ヵ国を調査石、発表した英語能力ランキングにおいて、日本は35位でした。
同じ能力を持った人間がいたとして、英語を喋れる人としゃべれない人がいたら、わざわざ英語を使わないでしょう。
人件費コストが圧倒的に高い
日本人の人件費コストは圧倒的に高いです。
マニラで色々は話を聞いてわかったことが、平均年収は50万円程度だそうです。
日本 | フィリピン | ケニア | |
---|---|---|---|
422万円 | 50万円 | 30万円 |
何故ケニアを一例に出したかと言うと、実際にケニアで起業した人のツイッターを見たからです。
ケニアで起業してみて思うことは大卒の人材の質の高さ。東南アジア諸国と比べてもなんら遜色ない。英語はほぼ100%喋れるし、給料も約2-4万円で同水準。
東南アジアでも感じたけど、英語の喋れない日本人を20万円で雇うなんて正直考えられない。日本人学生はこの競争環境にあることを自覚した方がいい。— 河野邦彦@けにあ (@KKawano5) 2018年1月23日
当然、日本人としてのいいところもたくさんあります。
先進国の中で比較しても、他の国よりも優れている点はたくさんあります。
ただ、
- 英語がしゃべれない
- 人件費コストが高い
等の理由で、最終的に自分たちが労働者として選ばれるかをしっかり考えてみてほしい。
日本の技術を学ばせるという名目で海外の労働者を日本へ送り込むシステムである「外国人技能実習制度」等を見ると、労働者は徐々に外国人で埋め尽くされるのではないかなと思います。
世界と戦う覚悟を持った方がいい
自分という人間が上記のデメリットを持った中で、どう戦っていくかを考えたほうがいいと思います。
同世代の仲良しごっこで出世していい家が買えて、車が買えるのはごく一部です。
世界と戦う覚悟を持ってください。