旅行の価値観をぶっ壊してくれた「Beachside Onsen Resort ゆうみ」
2019.07.10
僕は年に30回ほど旅行します。
旅行が好きな理由はシンプルで、「ワクワクがあるから」です。
知らない土地を歩き、見慣れない景観、違和感を覚える価値観、食べ慣れない料理に出会うと、心が躍ります。
そんな僕の旅行のモットーは、「交通費と宿泊費は徹底的に抑えろ」です。
移動するためだけの交通費と、寝るためだけの宿泊費にお金を使うことはナンセンスだと思っているからです。
そんな僕の価値観をぶっ壊してくれたのが、東京から車で1.5時間で行ける千葉の高級リゾート旅館「Beachside Onsen Resort ゆうみ」でした。
紀伊乃国屋グループが運営するホテルの1つなのですが、正直、今までの僕であれば絶対に行かない旅館です。
2人で1泊40,000円以上もする旅館にお金をかけることがナンセンスだと思っていたからです。
ただ、今回は素敵なご縁で招待されたので、せっかくなので思う存分楽しんで来ました。
名称 | Beachside Onsen Resort ゆうみ |
---|---|
住所 | 〒299-1901 千葉県鋸南町元名442 |
部屋数 | 21室 |
運営会社 | 紀伊乃国屋グループ |
満足度がとんでもなく高い
「段取り8割、現場2割」、これは僕が仕事の師匠から教えてもらった仕事術であり、旅行でも必ず実践します。
今回も例外なく、「BBeachside Onsen Resort ゆうみ」がどんな旅館か調べました。
調べてわかったのですが、「千葉 旅館 おすすめ」で調べると、多くのサイトで評価が高いこと高いこと。
旅色:1番目
一休:2番目
SPIRA:2番目
上記が「千葉 旅館 おすすめ」の検索結果です。多くのサイトで高評価の旅館としてゆうみが紹介されています。
さらに、ゆうみを運営する代表の方から話を伺ったのですが、旅館の「客室稼働率」の全国平均は67%なのに対し、ゆうみは90%を超えるそうです。
リピーターが圧倒的に多いので、客室稼働率が異常に高いのです。
実際に、僕がチェックインと同時刻にチェックインした老父婦も常連客でした。
これだけ知名度も満足度も高いゆうみについて、実際に行ってきて感じたゆうみの素敵なポイントを3つご紹介します。
【食事】一部の人間が許される独自ルートで最高級の魚を仕入れる
ゆうみの最も素晴らしい要素の1つが、ズバリ食事です。
言葉で説明するより、写真を見た方が素晴らしさが伝わるので、写真を一挙に掲載します。
特に鮑が最高で、ビックリするほどの肉厚と噛みごたえが抜群でした。
お刺身は脂が乗っている順番で並んでいるため違いを楽しむことができ、金目鯛は脂のノリ具合が最高で、良い意味でとても甘かったです。
朝食はこんな感じです。
朝食からかなり豪勢な料理が運ばれてきます。
これらの素晴らしい魚を仕入れる独自ルートが「入札権」です。
「入札権」とは
漁師が取った魚のセリに参加できる権利です。
セリで売られている金額(浜値)は、市場価格よりも2/4〜3/4程度の金額で購入することができるので、質の良いものを低価格で提供することが可能になります。
入札権を得る方法は漁港によって異なりますが、一言で言うと大変です。
ゆうみの代表が入札権を持っているため、素晴らしい魚を常時に仕入れる仕組みが出来上がっているのです。
今回の宿泊では、s魚の仕入先も見せてもらいました。
吸い込まれそうな金色の目をした金目鯛。
ゆうみでは、毎朝この漁港でセリに参加して魚を仕入れています。
セリは黒板のようなボードに金額を書き、定時になったら全てのセリ参加者の中で最も高い金額を提示した人が購入できるというシンプルなルールです。
セリは一発勝負のため、1円で買えない事もあるそうです。
魚を食べる目的でゆうみに訪れても十二分に価値があります。
【露天風呂】貸切の露天風呂が想像を遥かに超えた
貸切の露天風呂は初めての経験でしたが、もう最高です。
ゆうみには5つの貸切露天風呂があり、それぞれ異なるテーマがあります。
ホームページに記載されているテーマ文をそのまま引用します。
海 -Umi-(有料)
「湯」と「海」の癒しを満喫できる、ゆうみの名物露天風呂。
旅の疲れを和らげてくれる最新のジャグジーバスに浸かりながら、海の大パノラマをお楽しみいただけます。
岬 -Misaki-
湯船に深く身を沈めると、湯面と水平線が重なって見えるように空間設計された露天風呂。
肌触りのやさしい伊豆石を使った浴槽で海との一体感を感じるしあわせなひとときを。
渚 -Nagisa-
正方形の湯船の一角に設けられた「寝湯」スペースが自慢の露天風呂。温泉に寝ころび、潮風を感じながらの「半身浴」もおすすめです。
月 -Tsuki-
十字のカタチがユニークな露天風呂。質感の良い御影石で造られた浴槽内の3箇所のコーナーには腰掛けも設置されておりますので、空を翔ける海鳥の姿や、満天の星空、そしてお月見を楽しんでみてはいかがですか。
誼 -Yoshimi
木の温もりとやわらかな間接照明、和の雰囲気を大切にした貸切風呂。海の眺めはありませんが、ムーディーでゆとりたっぷりの温泉時間が過ごせます。パウダーコーナーも広さ十分でご家族にもおすすめです。
【注意】
「誼 -Yoshimi-」だけは外が見れません。
5つの露天風呂全て予約制で、「海 -Umi-」以外は無料で入ることができます。
さらに、朝5:00~10:00は予約不要で、空いていれば自由に入ることができます。
貸切露天風呂の経験はなかったのですが、どハマりしました。
お風呂という気持ちが和らぐ環境で、外を見ながら周りを気にせず時間を過ごすことが、これほどまでに幸せな時間だったとは知りませんでした。
貸切露天風呂の虜です。
さらに、今回招待してもらった部屋は「露天風呂付き客室」。
気に入りすぎて、5回も入浴しました。
ゆうみに来る方は、是非「露天風呂付き客室」をオススメします。
【注意】「露天風呂付き客室の露天風呂」は若干外から見える
貸切露天風呂は問題ないですが、露天風呂付き客室の露天風呂は目の前に駐車場があるため、気をつけないと外から丸見えです。
僕は気にせず窓を開けて露天風呂に入りましたが、外の目が少しでも気になる方はあまりオススメしません。
少しでも気になる方は、他の部屋を予約し、5つの露天風呂を予約して楽しみましょう。
【接客】人から溢れ出る暖かさ
満足度が高い理由の1つに、料理や露天風呂だけではなく、旅館の人の暖かかさもあります。
印象的なシーンが、同時刻にチェックインした老夫婦への対応でした。
老夫婦は恐らく常連なのですが、スタッフが老夫婦に対して丁寧に前回の料理と変わった点を伝え、苦手な食べ物があるかどうかを確認していました。
何気ない風景でしたが、自然な気配りが感じられるやりとりに心が温まりました。
また僕自身も、時間を忘れすぎてしまい、夕食と露天風呂の時間に遅刻していまいました。
それでも、丁寧に対応してくれ、露天風呂は24時を超えてしまったにも関わらず、スタッフの方が笑顔で「ゆっくり過ごせましたか?」と気遣っていただきました。
もう感激です。
作り笑顔ではなく「心からもてなす笑顔」に、心地良く過ごすことができました。
スタッフの暖かさは、食事・露天風呂に負けず劣らずの「ゆうみオススメポイント」です。
一貫して、気持ちいい
ここまで「宿」に集中した旅は初めてでしたが、どのシーンを切り取っても「気持ちいい」と感じる宿でした。
食事や露天風呂はもちろんのこと、接客から旅館の内装まで、細やかな気配りが節々に感じ、一切のストレスなく過ごすことができました。
旅行といえば、足を棒にして観光スポットを巡る旅がほとんどだったが、今回のような「大人の旅」も素敵だなと実感させてくれました。
僕の旅行の価値観をぶち壊してくれた「BBeachside Onsen Resort ゆうみ」、本当に有難うございました。
名称 | Beachside Onsen Resort ゆうみ |
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住所 | 〒299-1901 千葉県鋸南町元名442 |
部屋数 | 21室 |
運営会社 | 紀伊乃国屋グループ |