1ヶ月近く「DAO」の現場で活動して感じたこと

1ヶ月近く「DAO」の現場で活動した中澤が、ブロックチェーンと大きく関係する「DAO」の現状についてお話しします。

DAOって何?

自律分散型組織と呼ばれるもので、私の中でのDAOの定義は「特定の目的を持ったオープンなネットワーク」です。

「オープンってどのくらい?」でいうと、”全て”です。

以下一例です。

  • 全てのコミュニティ内のやりとり
  • 全ての作業に対して明確な報酬が決められている
  • 全ての報酬の流れが可視化されている
  • 全ての意思決定が全参加者の投票によって決まる
  • 全ての参加/退会が常に自由

本当に自由な組織形態であり、突然率先して活動していた方がいなくなることもあります。

逆に、小学生でも参加できたりします。

どうやって報酬もらえるの?

活動に対して報酬が支払われます。

報酬はDAOによって異なりますが、私が関わったDAOはトークンが発行されました。

作業に対して明確に報酬が決まっており、月末に報告して報酬が吐き出されます。

少し具体的な話をします。

DAOに貢献している人たちを「コントリビューター」と呼び、私が関わったDAOではコントリビューターが3階層に分かれていました。

  • コアコントリビューター:メインに活動
  • ミドルコントリビューター:3ヶ月程度活動
  • ニューコントリビューター:始めたばっかり

実際にDAOの現場を1ヶ月見た感想

現場を見ても話を聞いても感じたことは、DAOは整備されていない、ということです。

DAOのスタートアップ界隈の人に話を少し聞く機会があったのですが、「DAOってよくわからないよね」と語っていました。

自由な組織形態であり、社会を変える可能性のある”兆し”があるのは確かです。

ただ、現場は課題だらけです。

  • ガバナンス問題はどうするのか
  • 報酬体系はどうするのか
  • 組織体制はどうするのか

前の章でも述べたように、突然リーダー的存在の人がいなくなることがあります。

どのようにして報酬を払ったら良いかも迷走しています。

このように、DAOはまだまだ整備されていない状態です。

DAOは時代を変えるのか?

可能性は大いにあります。

ただ、既存の状態は体をなしていない、というのが現段階の結論です。

また、DAO含めたweb3の世界は”既存のサービスを塗り替える”と言われがちですが、私的には”国や自治体の役割を塗り替える”が最も近いイメージです。

web3についての説明は非常に長くなってしまうので、次回以降で説明します。

以上、1ヶ月近くDAOの現場で活動して感じたことと、DAOの未来についてでした。

組織構造や報酬体系について少しだけ深掘りできたかなと思います。

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