「資本主義」とは?歴史的背景と社会主義・共産主義・修正資本主義との違いについて解説

雑記

新聞やニュースで時々出てくる「資本主義」という言葉、学生時代に習いなんとなくわかっているようでわかっていない言葉ランキング上位にくる言葉です。

そこで、改めて資本主義とは何かを歴史的背景に基づきわかりやすく説明し、さらに「修正資本主義」「社会民主主義」「ソ連型社会主義」「共産主義」の違いについてまとめていきたいと思います。

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資本主義の歴史

産業革命の写真

資本主義の始まりは18世紀のイギリスで起きた産業革命により始まった経済体制で、資本主義の定義は主に下記5つです。

  • 資本蓄積(利益と集積のための生産)
  • 私有財産制(生産手段を私的所有できる)
  • 賃金労働(労働者は労働の対価としての給料)
  • 利潤追求のための投資
  • 需要と供給により商品価格決定

資本主義が始まるまでのイギリスは「重商主義」を採用しており、国の利益追求のために徹底した管理下で経済体制が行われていました。

しかし、重商主義では競争がない分、経済の発展を阻害するといった意見から否定されるようになり、資本主義が生まれたのです。

自由競争により社会全体の利益拡大を目指す「資本主義」とは

資本主義の原理原則は自由競争であり、競争が生まれることで社会全体の利益が最大化するという経済体制です。主な特徴は3つあります。

「私有財産制」と「労働力の商品化」

当然、財産を一部の人間が所有する「私有財産制」が進み、物を作る機械が一部の権力者によって所有されることで、財産を所有できない通常の労働者は労働力を提供することで給料を貰う「労働力の商品化」が起こります。

「私有財産制」により一部の人間にお金が集まり、結果として富の集中が起こります。

自由競争による商品の最適化

購買者は「安く」「いいもの」を買いたいと思うのが普通であり、生産者側は自社の商品が選ばれるようにできる限り安くていいものを提供しようと思います。例え法外な値段で販売されていたとしても、需要と供給の原理により価格は適正化されます。

こうすることで、生産者側はより良いものを作ろうとすることで、商品は常に最適化されるということです。

結果が公平な社会

資本主義の原理原則は競争であり、結果が全ての社会です。結果を出すことで会社・個人ともに評価され、逆に結果が出ない会社・個人は淘汰されていきます。つまり、「あなたの結果はあなたの努力次第でいくらでも変えられますよ」という社会なのです。

資本主義以外の3つの経済体制

経済体制

資本主義の他にもいくつかの経済体制があります。主な3つをご紹介したいと思います。

自由競争を残しつつ国の積極的な経済介入を目指す「修正資本主義」

資本主義の最も大きなデメリットは「貧富の差」であり、この問題点を改善したのが「修正資本主義」です。自由競争は残しつつ貧富の差を埋める経済体制で、日本も修正資本主義です。

修正資本主義の主な特徴は下記2点です。

  • お金持ちからお金をたくさん集めて貧困層への社会的援助を充実させる
  • 国が経済活動へ積極的に参入する

お金持ちからお金をたくさん集める最も分かりやすい方法が「税金」です。日本の税法は原則「累進課税」を採用しており、所得が高い人ほど納める税金は高くなっています。

さらに、2019年1月7日から「出国税」も採用され、日本から海外に旅行する人は一律1,000円の支払いが義務化されるといった、頻繁に海外旅行される方には痛い税金が追加されました。これら税金を低所得者の社会的援助に回すのです。

また、インフラ(道路等)関連の事業に政府が積極的に乗り出し雇用を創出することも、修正資本主義の特徴です。

労働による収入の平等を目指す「社会主義」

資本主義は結果に応じて報酬も増える仕組みなのに対し、資本主義の問題点を解決するために思想家・マルクス氏によって提唱されたのが「社会主義」であり、富の再分配を行う体制を「計画経済」と呼びます。

現在では北朝鮮、中国、ベトナム、ラオス、キューバが採用しており、それぞれやり方は違えど社会主義を採用しています。日本でいえば、zozotownを運営する「株式会社ZOZO」は、役職手当以外の給与は一律で支払っており、歩合給や実力などを排除したことは社会主義の思想に近いといえます。

社会主義には2種類あり、通常の社会主義を「社会民主主義」、ソ連が行なっていた社会主義を「ソ連型民主主義」と呼びます。

ソ連型民主主義とは共産主義に限りなく近い社会主義で、共産主義を目指す過程の社会主義といわれています。

全て平等を目指す「共産主義」

まだ実現した国はないのが「共産主義」であり、共産主義には正確な定義がないが、社会主義の違いとしては社会主義は「富の平等」なのに対し、共産主義は「全て平等」という違いがあります。

共産主義は大前提「性善説」があり、「競争がなくなってお互いがお互いを思いやり、誰かのためにみんな頑張る」という社会で、「理想郷」といわれ実現することは難しいのが現状です。

共産主義の「理想郷」と呼ばれる世界がどんな世界かイメージしたい方は「アミ 小さな宇宙人」という本を読んでみてください。

絵はちびまる子ちゃんでおなじみのさくらももこ氏が描かれており、世界11ヶ国で翻訳された不朽のロング&ベストセラーです。

一部の人間から「共産主義による世界統一のプロバガンダ」などと批判もある本ですが、新しい価値観が芽生えると思います。

日本の資本主義は揺るがない

東京の夜景

日本は資本主義国家(正確には修正資本主義)であり、これは揺るがないでしょう。理由は大きく3つあります。

  • 有権者は既得権益を守る
  • 優秀な人材が国外に流れる
  • 経済の発展が止まる

有権者は所得が高い人が多く、社会主義によって困る人が大半です。

そして、優秀な起業家は日本が社会主義国家になったら、恐らく国外の資本主義国家に流れてしまいます。その方が稼げますからね。

最後に、国全体を見たときに資本主義が最も経済を発展させる方法であるがゆえに、他の方法に切り替えることは非常に難しいです。ただ、一部社会主義であれば可能で、ベーシックインカム制度なども社会主義の思想に近いです。

資本主義の所得の格差は広がっており、もしあなたが今よりも裕福な生活を望むのであれば自分でビジネスを行うしか方法はありません。

副業解禁の流れが起こり、副業が徐々に浸透してきた今、少しずつ自分のビジネスを持って「資本家」になれるよう行動しましょう。