三年以内既卒者等採用定着奨励金とは?採用時に活用できる助成金

正社員の採用には数十万円のお金がかかり、事業主にとって大きな負担です。しかし、採用は必要経費なので仕方ありません。

そんな採用コストを軽減できる助成金が「「三年以内既卒者等採用定着奨励金」です。条件はありますが、求人広告

聞きなれない助成金で、活用しきれていない助成金ですが、最大70万円支給される助成金で、正社員の求人広告などにも活用できるオススメな助成金です。

正社員の採用はコストがかかりますので、この記事を読みしっかり活用して負担を軽減しましょう。

1.三年以内既卒者等採用定着奨励金とは?

1 – 1.特徴

学校を卒業して3年以内の既卒者や、中退者の雇用拡大を目的とした助成金です。既卒者、中退者が応募可能な新卒求人の申込み、募集を新たに行い、採用後一定期間定着させた事業主に対して奨励金が支給されます。

「既卒者等コース」、「高校中退者コース」の2つのコースがあります。

既卒者等コース

【条件】

  • 既卒者・中退者が応募可能な新卒求人の応募を出し、採用した者を正社員として雇用すること。
    ※高校中退者が応募可能な高卒求人は除きます。
  • 少なくとも、卒業後・中退後3年以内の者が応募可能であること。
  • 過去3年以内に上記条件で応募を出していないこと。

「高校中退者コース

【条件】

  • 高校中退者が応募可能な高卒求人の応募を出し、採用したものを正社員として雇用すること。
  • 少なくとも、中退後3年以内のものが応募可能であること。
  • 過去3年以内に上記条件で応募を出していないこと。

1 – 2.受給金額

企業区分 対象者
(助成金コース名)
1人目 2人目
1年定着 2年定着 3年定着 1年定着 2年定着 3年定着
中小企業 既卒者等コース 50万円 10万円 10万円 15万円 10万円 10万円
高校中退者コース 60万円 10万円 10万円 25万円 10万円 10万円
それ以外
の企業
既卒者等コース 35万円
高校中退者コース 40万円

1 – 3.採用の対象者

以下の学校等を卒業または中退した者で、過去に正社員として1年以上雇用されたことがない者です。

  • 学校(小学校および幼稚園を除く)、専修学校、各種学校、外国の教育施設の卒業者、または中退者
  • 公共職業能力開発施設や職業能力開発総合大学校の職業訓練の修了者、または中退者

1 – 4.支給対象外となる事業所

下記以外であれば、対象事業所となります。

  • 雇い入れた対象者が取締役の3親等以内に該当する場合。
  • 雇い入れた対象者が過去1年間において、事業主と資本的・経済的・組織的関連性等から密接な関係にある場合。
  • 過去半年以内に会社都合の解雇がある場合。
  • 対象者に対して、支給対象期中に支払うべき賃金を支払っていない場合。
  • 賃金台帳、出勤簿を作成していない場合。
  • 過去3年間に助成金の不正受給の処分を受けている場合。
  • 支給申請日、支給決定日時点で倒産している場合。

2.具体的な申請方法

2 – 1.申請の流れ

実際の申請方法は下記の流れになります。

  1. 新卒求人の申込みまたは募集
  2. 採用選考
  3. 対象者の雇入れ
  4. 第1期支給申請
  5. 第2期支給申請
  6. 第3期支給申請

2 – 2.必要の提出書類

三年以内既卒者等採用定着奨励金の書類提出のタイミングは、大きく分けて2回です。「募集時」と「支給申請時」です。

(1)新卒求人の申込みまたは募集

新卒求人の申込みまたは募集を行う際に、以下の書類を労働局に提出します。提出するタイミングは各労働局によって対応が異なるので、管轄の労働局にお問い合わせ下さい。

  • 1.当該求人・募集に係る求人票または募集要項等
  • 2.当該求人・募集前3年度間の新卒者を対象とした求人票または募集要項等
    ※ここで提出していただいた資料については、支給申請時の提出は必要ありません。

(4)第1期支給申請

雇入れてから1年経過した後、2ヵ月以内に支給申請を行います。管轄の労働局、ハローワークにて提出します。

必要書類は以下の通りです。

  • 雇用契約書の写し
  • 賃金台帳
  • 出勤簿
  • 労働者の卒業証明書または退学証明書
  • (様式第2号)三年以内既卒者等採用定着奨励金支給申請書
  • (様式第3号の1)誓約書(既卒者等コース)
  • (様式第3号の2)誓約書(高校中退者コース)

中小企業であれば、支給申請が3回ありますので、雇入れてから2年目、3年目も書類の提出があります。上記の中で、「賃金台帳」、「出勤簿」、「様式第2号」、「様式第3号」が必要となります。

3.注意点

助成金全般ではありますが、最も注意すべき点は「対応が労働局ごと」という点です。厚生労働省に確認したとしても、最終判断は各労働局になります。

三年以内既卒者等採用定着奨励金に関していえば、絶対に確認すべき点は「1回目の必要書類の提出タイミング」と「募集要項の内容」です。

1回目の必要書類の提出タイミング

「2 – 2.必要の書類提出」の「(1)新卒求人の申し込みまたは募集」の必要書類の提出タイミングに関しては、厚生労働省が出しているパンフレットには記載がありません。

そのため、この書類の提出タイミングが、「募集をかける前」なのか、「募集をかけた後」なのか、「採用するまで」なのか、「採用後」なのかは労働局判断となっております。

助成金で受給に失敗する最も多いケースは「期間」が過ぎているケースです。絶対に確認しましょう。

募集要項の内容

三年以内既卒者等採用定着奨励金は、「学校等の既卒者や中退者の応募機会の拡大および採用・定着を図るため」に該当する募集要項であったかが重要になります。

その判断も管轄の労働局判断になりますので、必ずご確認下さい。

まとめ

「三年以内既卒者等採用定着奨励金」はあまり聞くことのない助成金ですが、採用時に活用できる数少ない助成金です。また、求人広告でも活用できます。

既卒者、中退者等、制限を設けずに求人を出す場合は、是非ご活用下さい。

中澤 寛
マザーズ上場・200ヵ国を周る・100人チームを作る、人生をかけて本気でチャレンジするブログ。
中澤 寛をフォローする
事業主向け情報
スポンサーリンク
中澤 寛をフォローする
マザーズ上場・200ヵ国を周る・100人チームを本気で目指すブログ

コメント