前々から気になっていたのですが、前科はクレジットカードの審査と関係があるのでしょうか。
そもそも前科ってどこからどこまでの範囲?クレジットカードの審査ってどう行われているの?
色々気になったので、調べてみました。
▼目次
1.前科の定義
前科とは、「裁判で有罪判決を受けた場合」につけられるもので、身近なもので言えば30km以上(高速は40km以上)のスピード違反も前科に該当します。
前科があると、
- 公務員・検事・裁判官になれない
- 国家資格が取れない
- 海外に行けない
などの制限が課せられます。
まあ、わざわざ公務員になろうとする人はいないと思いますが。
2.クレジットカード会社の審査方法
そして、知っておくべきはクレジットカード会社の審査方法です。
あまり知られていないと思うので、しっかり理解しておきましょう。
審査の流れ
- 機械的審査
- 人為的審査
機械的審査
クレジットカード会社の審査は、まずフォームに入力された情報から機械が自動的でスコアリング(採点)します。
スコアリングの採点によって機械的審査の通過を判断するのだが、スコアリングの採点内容は各クレジットカード会社が独自の基準を持っており、ブラックボックスとされています。
ただ、他のサイトで公表されている一例として、下記に参考までに書いておきます。
収入(年収) | 点数 |
---|---|
100万円未満 | 10点 |
100万円~200万円 | 30点 |
200万円~300万円 | 50点 |
300万円~400万円 | 70点 |
400万円~600万円 | 90点 |
600万円~800万円 | 110点 |
上記のように、それぞれの項目でスコアリングされて総合的に評価されます。
この1次審査(機械的審査)は非常に重要な役割を持っており、1次審査を通過すれば、ほとんどのケースは人為的審査も通過します。
ただし、人為的審査で行われるクレジットカードヒストリーは十分に注意しなければなりません。
人為的審査
自動スコアリングを通過後、人為的審査に入ります。
人為的審査で行わる審査内容は、クレジットカードヒストリーのチェックです。
クレジットカードヒストリーとは、言葉通りクレジットカードの履歴で、過去の返済状況です。
機械的な自動スコアリング採点が終わった後、クレジットカード会社は「個人信用情報機関」に登録されている情報から総合的に判断し、クレジットカードを発行するかどうか決めます。
個人信用情報機関にはCICやJICC等が該当し、データベースには名前、住所、生年月日、金融情報が載っています。
そのため、過去に滞納があった場合は、ここに金融事故(滞納)情報が残ってしまい、審査からはじかれてしまいます。
1回滞納 | 個人信用情報機関に1年間情報が残る |
---|---|
2回滞納 | 個人信用情報機関に7年間情報が残る |
この個人信用情報機関に金融事故情報が載っている限り、銀行系クレジットカードや独立系クレジットカードの審査はまず通らないです。
3.前科のある人はクレジットカードの審査は通るのか
ようやく本題になりますが、結論を言うと前科はクレジットカードの審査と無関係です。
個人信用情報機関はあくまで民間企業なので、知りうることができる情報は「名前」、「住所」、「生年月日」、「金融情報」だけです。
前科の情報を管理できるのは、全国の警察署、あるいは市区町村役場内の犯罪人名簿のみでしか管理できません。
なので、前科はクレジットカードの審査と無関係と言えます。
全国に指名手配された場合
ただし、全国に名前が知れ渡り、ネットや新聞に情報が載ってしまうとさすがに難しいですね。
前科とクレジットカードの審査が無関係な理由は審査する際にわからないのが理由なので、情報がどこかしらに残ってしまうのははじかれます。
5.審査が通りやすいクレジットカードは?
ただし、前科がつくと就職にふりだったりと様々な制約が課せられます。
そのため、人為的審査は問題なくとも、機械的審査の自動スコアリングで問題が発生する可能性が高いです。
では、自動スコアリングの審査が比較的緩いクレジットカードはどこかというと、消費者金融関係のクレジットカードです。
有名どころで言えば、「アコムACマスターカード」が該当します。
ポイント還元率は全くないですが、ないよりはましです。
アコムでは「3秒診断」もサービスで行っているので、一度やってみるといいと思います。
ここに記載がある項目が
- 年齢
- 年収(総支給額)
- カードローン他社お借入れ状況
なので、これらが大きく審査に響くことはわかりますね。
まとめ
- 前科はクレジットカードの審査と関係ない
- クレジットカードの審査で最も重要なポイントはクレジットカードヒストリー
- 審査が通りやすいクレジットカードは「アコムACマスターカード」
前科と無関係(正確には知られることはない)のは意外でしたね。
これ機に一度試しては、、、なんてことのならないように気を付けてください。
スピード違反30kmでも「前科扱い」なので、安全運転を心がけましょう。
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